見えないって難しい

今日は母の病院受診日でした。
前回初めての受診で私の都合がつかず、義兄に行ってもらったんですが、状況をしっかり把握したいんで
今日は私が同行しました。
初めて心療内科の中に入ったんですが、ドキドキでした。
母は抗鬱剤を処方してもらってます。
高齢でからだが小さいということもあり、錠剤を半分に割って少量からの投薬です。
それでも頭がふらついたり、気分が悪くなったりの副作用が出てしまいます。
先生の話は、くすりの量が少ないから殆ど効き目がないけど、気長に少量から始めて様子を見ていきましょうとの事。
家族はどう対応していったらいいかを詳しく聞きたかったんですが、聞ける空気ではなく・・・。
処方箋の薬剤師の婦人に、この薬はずっと飲み続ける必要があるか、治る病気なのかを聞いてみました。
本来先生にきかないといけないって事は重々承知でしたが・・・。「本人に治そうという気持ちがなければ難しい」と言っていました。
母は娘の私からみてもとってもマイナス思考で心配性です。そして、誰かのために役に立ってるという事で自分の存在感を感じる性分です。なもんで、同居していた孫が去年結婚し(姉の息子です。私は別居です)、家を出てから少しずつ様子がおかしくなっていきました。ぶつぶつ言いながらも一生懸命世話をしてたんですよね。それが世話をする相手がいなくなって、生活に張り合いがなくなったんでしょう。燃え尽き症候群といいますか・・・。
病院をあちこちまわって、そのたびに薬を処方されよけいに具合が悪くなる事を繰り返しました。い。わゆるドクターショッピング
言いだすと聞かない頑固な性格で、病院を変えても無駄だといくら言ってもダメで、やっと今の病院に落ち着いたという感じです。
正直私が鬱になるんじゃないかって思うぐらいしんどかった。
私の顔を見れば体の不調を訴え、時には朝早くから病院に連れて行って欲しい、死にそうに具合が悪いと電話がかかってきたり、死んだ方がましだと言われたり、つらかったですね。母と同居の私の姉は男性並みに仕事が忙しく朝早く夜は遅いので、私に電話・・となるんですよね。
本人が一番しんどいのだから・・・と頭ではわかっていても、心がついていかない時も度々。
優しくするのだけが優しさじゃないしと、厳しく諌める時もありながら現在に至ります。
切ったり縫ったり病気の部位が目に見える病気じゃなく、姿かたちが無い病気なので、どう対応していいのか・・・。
「大丈夫!元気になるから焦らず気長に治していこう」と言い続ける日々です。